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暗記は極力少なくしよう!

  • 2018年4月28日

質問


質問者
私は国公立大学医学部を目指している高校2年生です。医学部に合格するためには、膨大な量の勉強をして、膨大な量のものを暗記しなければならないと思います。すべてを暗記できれば良いのでしょうが、それは不可能だと思います。暗記すべきところと、そうでないところはどのように見分ければ良いのでしょうか?

回答

勉強を続けていると、一度勉強して暗記したことをいつまでも頭の中に鮮明に留めていられれば、どんなに楽だろうと考えることも多いと思います。しかし、残念なことに、人間の記憶はすぐに曖昧なものになってします。そのため、暗記に頼りすぎた勉強では、学力が安定して伸びることは難しくなります。志望校の国公立大学医学部に合格したいのであれば、受験勉強における暗記の位置付けを次のように考えるべきです。

【受験勉強における暗記の位置付け】

  1. 暗記すべき事柄は極力少なくする。
    受験勉強には、確かに暗記は必要不可欠です。しかし、先程もお話ししたように、人間の記憶はすぐに曖昧なものになってしまうので、そもそも暗記すべき事柄は極力少なくするように心掛けてください。
  2. 理解してから暗記するようにする。
    今後の受験勉強を考えると、入試までまだ時間はあります。そのため、暗記したことを忘れづらくするために、理解してから暗記するように心掛けてください。丸暗記は厳禁です。
  3. 関連性を意識して、暗記するようにする。
    暗記すべき事柄どうしの関連性や、既に習得している事柄との関連性を意識しながら暗記するように心掛けてください。そうするとさらに忘れづらくなります。

「受験勉強における暗記の位置付け」について、理解していただけましたか?まずはこれらのことを意識するだけで暗記への負荷はかなり軽減されます。

ところで、この「受験勉強における暗記の位置付け」の1について、毎年数多くの受験生の指導をしていると、学力レベルが上がらない生徒さんは次の2つのケースのような状態に陥っていることが多いと言えます。

  1. 「ここまで暗記しなければいけない」と生徒さんが認識している範囲が狭すぎる場合です。この場合には、他の生徒さんはもっと広い範囲を暗記していますので、それがダイレクトに得点差につながります。
  2. 上の1とは逆に「とにかく何でもかんでも暗記しなければいけない」と生徒さんが考えている場合です。この場合には、出題されないようなことも暗記することになり、勉強の効率が下がってしまいます。また、勉強がただの苦行になってしまい、ほとんどの生徒さんが勉強をしないことになり、さらに学力レベルが下がっていきます。

このように暗記すべき事柄の範囲を生徒さんがうまく認識できないと、学力に大きな差が生じてしまうことになります。言ってみれば、勉強を始める段階の入口を間違えてしまうと、生徒さんが良かれと思って進んでいても、望ましくない結果になってしまうということになります。これは本当にもったいないですよね。時間も無駄になってしまいます。

では、暗記すべき事柄の範囲を生徒さんがうまく認識するにはどうすれば良いのでしょうか?これは生徒さんだけではなかなか解決できない問題だと思います。となると、やはり指導実績が豊富な講師からのアドバイスが有効ということになります。これに加えて生徒さんの志望校の出題傾向を踏まえたアドバイスを受けることができれば、その後の学習の効率は格段に上がります。

ご質問の方の場合には、まずは通っている高校の先生にアドバイスを求めてみてはいかがでしょうか?また、信頼できる個別指導をしてくれる塾・予備校の先生にアドバイスを求めるのも一法かもしれません。暗記すべき事柄の範囲をしっかりと認識して効率の良い勉強を進めてください!そうすれば、国公立大学医学部への現役合格も夢ではありません!