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英語、数学、物理、化学のすべてが偏差値70を超えているとは、素晴らしいと思います。これまで積み上げてきた努力の賜物です。確かに、この調子で行けば、どこかの私立大学医学部に合格する可能性は高いと思います。しかし、ここまで努力を積み上げてきたあなたに来年度の入試で医学部合格を勝ち取っていただけるように、敢えて厳しいお話をさせていただきます。
通っている予備校では、「絶対に最終合格できる」と言われているようですが、入試に「絶対」はありません。特に、難易度の高い医学部入試では、合格ライン上の1点に数多くの人が並ぶことになります。そんな医学部入試に「絶対」はありません。ですから、「一安心」はまだまだ早いと思います。
東大螢雪会で以前私が担当させていただいた生徒さんにこんな方がいらっしゃいました。今後の学習の進め方の参考にしてください。
- 3浪の入会時には、英語、数学、物理、化学のすべてが偏差値60程度で、私立大学医学部を10校受験しましたが、どこにも1次合格することができませんでした。その後4浪となり、4科目とも偏差値が75~80まで成績が上がり、全国順位が10番以内に入ることもありました。彼は4浪だったこともあって、慶應大(医)、慈恵医大、順天堂大(医)は除いて、日本医大を第1志望校として、私立大学医学部を12校受験しました。模試の偏差値だけを考えると、12校すべてに最終合格する可能性も高かったかもしれません。しかし、彼は2校に1次合格したものの、1校も最終合格することはできませんでした。5浪を迎えるに当たり、それまで積み上げた彼の努力を結実させるために、私は彼と学習方法について徹底的に話し合いました。彼はそれまで自分の学習方法にこだわり過ぎていた面があったため、そのような話し合いをしたことだけでも大きな前進でした。この話し合いの中で次の2点を改善することにしました。
以上の2点を改善して、彼は最後の1年を乗り切りました。そして、5浪目は誰もが羨むような輝かしい結果を残すことができました。5年間の浪人生活は、長く大変だったと思いますが、本当によく頑張ったと思います。きっと将来は人の痛みのわかる名医になることでしょう。