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受験まで数ヶ月しかありませんが、ご自分の勉強する環境にはこだわった方が良いと思います。そのため、今回ご質問いただいて良かったと思います。
「どの講師も悪くない」とのことですので、まずは講師を信頼して学習を進めるべきだと思います。講師を信頼していないと、教えてもらったことが半信半疑になってしまい、せっかく学んだものをうまく吸収することができなくなり、学習の効率が落ちることになってしまいます。ここで1つお説教のようなことを言わせてください。
― 教える者と教わる者には役割分担がある。それは、たとえ年下の者が年上の者を教える場合にも当てはまる。
この言葉は、教える者が偉いとか、教わる者が偉くないということではありません。やはり、教える・教わるという行為においては、教える者は誠意を持って全力で伝え、教わる者も誠意を持って全力で受け取る必要があります。この役割分担がうまくできていないと、教える・教わるという行為の効率は落ちる傾向にあります。
私のいる東大螢雪会では、生徒さん1人を講師1人が指導しています。この指導を通じて見えてくるのは、次のような態度の生徒さんは、教える者と教わる者の役割分担ができづらいために、学力は伸びづらい傾向にあるようです。
しかし、生徒さんが講師を信頼したくても、やっぱり信頼できないという場合があることも、実は非常に理解できます。私はこの塾・予備校業界にいて、数多くの講師を見てきています。だからこそわかることなのですが、塾・予備校の講師の質は、本当にピンキリです。それでも学生講師であれば、所属している大学名が1つの目安になると思いますが、問題なのはプロ講師の質です。塾・予備校の講師にはしっかりとした資格制度が整っていません。そのため、講師自身が「私はプロ講師です」と言ってしまえば、誰でも「プロ」の講師になれるのです。他の業界の「プロ」と言われる人々は、「プロ野球選手」や「プロゴルファー」のように、並はずれた才能を持ち、相当な努力と経験を経て初めてなれるか、なれないかという存在です。ですので、塾・予備校業界の「プロ」と他の業界の「プロ」とは意味合いが大きく違います。「プロ講師」だからといって、すぐに信頼してはいけません。確かに、素晴らしいプロ講師に当たれば、まさに生徒さんの人生を大きく左右し、生徒さんの人生を切り拓くような大きな役割を果たしてくれるかもしれません。しかし、劣悪なプロ講師の場合には、授業の質が劣悪なものになることは言うまでもなく、いい大人になっているにも関わらず、礼儀知らずでコミュニケーション能力がゼロであったりするので、様々な面で生徒さんに悪影響を及ぼすことになります。このような講師に当たってしまった生徒さんは、本当に気の毒だと思います。
ご質問の方の講師がこのよう劣悪な講師である場合には、その講師の授業を受けるのを直ちにやめるべきだと思います。受験まで数ヶ月しかないタイミングでは、1分1秒が貴重なものとなります。そんな劣悪な講師の授業を受ける時間は本当にもったいないので、その時間を別の有意義なものに使うようにしてください。
ちなみに、私のいる東大螢雪会では、プロ講師の採用は以下のとおりのフローで行っています。
以上のとおりに当会のプロ講師の採用は、厳正に行われています。講師は大切な生徒さんを直接指導する訳ですから、当然のことだと考えております。