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毎年、首都圏以外の地域の公立高校から国公立大学医学部に数多くの合格者が出ています。
効率的な学習をすれば、必ず目標は達成することができますので、まずは安心してください。
しかし、首都圏以外の地域の公立高校の現役生が医学部に現役合格するためには、以下のとおりの困難を克服する必要があります。
まずは、これらの困難の背景を見てみましょう。そうすれば、これらの克服法が見えてきます。
当然のことながら、一般的な浪人生は受験に必要なすべての科目を一度は学習したことがありますので、学習の経験値は現役生以上になります。そのため、春の時点において、現役生と浪人生の学力を比較すると、言うまでもなく浪人生の方が高くなる傾向があります。特に経験値がものをいう理科では、年間を通じて浪人生が現役生の学力を上回る傾向にあります。
学校での学習の進度について、首都圏の進学校と首都圏以外の地域の公立高校の間には大きな差があります。
首都圏の進学校の多くでは、高校3年間の学習を高校2年までで終えてしまいます。これは、中高一貫校ならではの学習カリキュラムであり、6年間で学習するものを、少しずつ早めに進めていき、5年間で終わるようにするものです。このような学習カリキュラムにうまく乗ることができれば、高校3年時に大学受験用の総復習をすることができるので、入試では大きな力を発揮することになります。中高一貫校の最大の強みの部分です。一方、首都圏以外の地域にある公立高校のほとんどは、中高一貫校ではないので、どんな有名高校であっても、高校3年間の学習を高校2年までで終えることは非常に困難となります。そのため、数学ⅢC、物理Ⅱ、化学Ⅱ、生物Ⅱは高校3年時に履修するケースが多くなってしまうのです。ですので、高校3年の春の時点において、首都圏の進学校と首都圏以外の地域の公立高校の生徒の学力を比較すると、どうしても首都圏の進学校の生徒の方が高くなる傾向があります。
医学部の赤本を開いてみてください。どの医学部のものでも結構です。そうすれば、医学部入試において、数学ⅢC、物理Ⅱ、化学Ⅱ、生物Ⅱから出題される確率が高いことはすぐにわかります。ある医学部では、数学の試験の7~8割が数学ⅢCから出題されるということすらあります。
このような出題になってしまうのは、数学ⅢC、物理Ⅱ、化学Ⅱ、生物Ⅱは各科目の総決算のような存在であることに起因します。つまり、1つの科目で発展的な内容を含めて出題する場合には、これらの科目は必ず必要になるので、自ずと出題される確率が高くなるという仕組みです。
まずは、受験に必要なすべての科目について、一日も早く一通り学習するようにしましょう。しかし、早さばかりを求めてしまって、理解度が低くなってしまっては身も蓋もありません。じっくりと、しかし早く学習を進めてください。この場合、医学部入試の出題傾向を踏まえて進めるとさらに効果的でしょう。特に数学ⅢC、物理Ⅱ、化学Ⅱ、生物Ⅱを早めに学習することは必須です。ここでは、次のとおりに学習を進めることをお勧めします。
なお、このような数学と理科の学習法は、受験生1人ではなかなかできないものです。その場合には、信頼できる先生に相談すると良いでしょう。
このように、首都圏以外の地域の公立高校に通う生徒さんが医学部を目指す場合には、残念ながら、大きなハンデを背負うことになります。しかし、現実を直視して、先程お話した困難を克服しさえすれば、目標は達成できます。また何か心配なことがありましたら、ご連絡してください。頑張ってください!