• 完全1対1の医学部受験専門コース

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東京慈恵会医科大学

2023年度 入試概要

一般選抜

募集人員105名

試験科目・時間・配点

1次試験外国語(60分・100点)
コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ
数学(90分・100点)
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(「数列」「ベクトル」)
理科(120分・200点)
以下のうちから2科目選択
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物
2次試験面接(受験者はMMI6課題で6名の評価者と会い合計6つの面接を受ける(1つの面接につき7分)、移動時間を含めて所要時間は約60分、30点)
小論文(90分、1,200字以上1,800字以内、25点)
調査書等評価(25点)

過年度入試結果

一般選抜

概要

上段は全体、中段< >は男子、下段( )は女子の数値です。

年度募集人数志願者数受験者数
A

1次試験合格者数

2次試験

倍率
A/B

正規合格者数
補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数
20221051,8601,708496172199792516.8
<1,192><1,087><336><110><133><52><162><6.7>
(668)(621)(160)(62)(66)(27)(89)(7.0)
20211101,7021,478509165220732386.2
<1,059><908><334><104><138><38><142><6.4>
(643)(570)(175)(61)(82)(35)(96)(5.9)
20201101,9631,8004971712311503215.6
<1,342><1,251><369><122><166><104><226><5.5>
(621)(549)(128)(49)(65)(46)(95)(5.8)
20191102,0111,8584891652301423076.1
20181102,0171,8455001652001032686.9

最終合格者内訳

年度人数構成比率(%)
現役1浪2浪3浪4浪以上
その他
合計現役1浪2浪3浪

4浪以上
その他

合計
2022非公表非公表
2021非公表非公表
2020非公表非公表
2019非公表非公表
2018非公表非公表

合格者最低点

年度合格者最低得点率備考
202251.8%最高得点率79.5%
202150.50%最高得点率76.25%
202049.50%最高得点率83.00%
201951.75%最高得点率81.25%
201852.50%最高得点率87.00%

一般選抜の出題傾向分析

1 英語

A 出題内容

2021年度
大問番号項目内容
1読解空所補充、同意表現、内容説明、英作文(英問英答)
2読解空所補充
3読解空所補充、同意表現、内容説明など
2020年度
大問番号項目内容
1読解空所補充、同意表現、内容説明、英作文(英問英答)
2読解空所補充
3読解空所補充、同意表現、内容説明、英作文(書き出し・使用語句指定の空所補充)
2019年度
大問番号項目内容
1読解語形変化を伴う空所補充、欠文挿入箇所、文章に続くパラグラフの冒頭文
2読解同意表現、内容説明、内容真偽
3読解空所補充、英文和訳、誤り指摘・訂正
4英作文和文英訳
2018年度
大問番号項目内容
1読解内容説明、欠文挿入箇所、空所補充
2読解空所補充、同意表現、内容真偽、内容説明
3読解空所補充、主題、内容説明、英文和訳、誤り指摘・訂正
4英作文和文英訳
2017年度
大問番号項目内容
1文法・語彙空所補充(頭文字指定)
2文法・語彙空所補充
3文法・語彙正文指摘
4読解内容説明、欠文挿入箇所、空所補充
5読解空所補充、同意表現、内容説明、内容真偽、英文和訳
6英作文和文英訳

B 傾向

記述式だが、記号問題も多い。近年、大問の構成・問題形式がしばしば変動している。2018年度以降、長文総合問題の大問3題と英作文の大問1題となり、文法・語彙が独立した大問として出題されることはなくなった。2020年度以降は、英作文の問題が長文総合問題の一部として出題されるようになり、大問数は3題となった。また、設問の指示がすべて英語になった。

長文の総語数は1,500語程度で、試験時間を考えるとやや多い。長文の内容は、科学系から、社会的・歴史的なものまで多岐にわたり、難易度もまちまちである。設問形式は、空所語句補充、同意表現の選択、内容一致、テーマ選択などがあり、内容の理解だけでなく文法の知識が問われている場合もある。大問1題は、設問がすべて空所補充問題になっている場合が多い。

英作文は、2019年度まで日本語が与えられ英訳する問題だったが、2020年度以降は日本語が与えられず、題意に合う文章を作る自由英作文問題となった。

2 数学

A 出題内容

2021年度
大問番号項目内容
1確率反復独立試行の確率、漸化式と確率
2積分法(数Ⅲ)回転体の体積、面積と極限(はさみうちの原理)
3三角関数と集合三角方程式の解、約数
4図形と級数正方形の列、無限級数
2020年度
大問番号項目内容
1確率2つの袋での玉の移動に関する確率
2微・積分法、極限不等式の証明(微分法)、極限で定義された関数の決定(区分求積法とはさみうちの原理の利用)
3整数倍数に関する証明、有理数が条件を満たすことの証明
4空間図形放物面上に頂点をもつ正四面体、\(xy\)平面によるその切り口の面積の最小値
2019年度
大問番号項目内容
1小問2問(1)反復独立試行の確率、平面上の点の移動
(2)三角形の重心、三角比、線分の比
2微・積分法と極限接する2曲線、曲線の変曲点と概形、2曲線とy軸が囲む部分の面積とその極限
3図形と方程式領域内の格子点と\(y-x\)の最大値
4複素数平面三角形の周上を動く点の反転と、そのとき得られる点が描く図形の面積
2018年度
大問番号項目内容
1小問2問(1)確率
(2)2次関数の最大・最小
2微・積分法、関数と極限定積分で表された関数の微分、微分法による不等式の証明、関数の極限
3関数と極限関数の合成、連立漸化式、数列の極限(はさみうち)
4ベクトル空間ベクトルの大きさとその最大値、空間内の三角形の面積
2017年度
大問番号項目内容
1小問2問(1)さいころの確率
(2)図形と計量(正弦定理、加法定理、内接円)
2微・積分法、極限定積分、関数の最小値、曲線と接線などが囲む部分の面積とその極限
3整数条件を満たす自然数解の個数
4複素数平面条件を満たす正三角形を表す3つの複素数、3次方程式の解

B 傾向

出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲで、数学Bは数列とベクトルである。出題形式は、大問1が答のみを記入させる空所補充式であり、残りの3問は記述式である。例年、どの分野からの出題であるのかが、かなりはっきりした内容である。しかし、どの分野からの出題なのかはわかるものの、何をどう示さなければいけないかについて戸惑う問題もよく見かける。

入試問題としてはオーソドックスであり、奇問は見られないが、レベルは非常に高い。微分・積分や整数に関する問題は計算量と思考力がより求められる。こうした傾向はこれからも続くだろう。ただし、全体としてはやや易化の流れであるといえる。

3 物理

A 出題内容

2021年度
大問番号項目内容
1力学脊椎に加わる衝撃、体を3つの部分に分けてその衝撃の度合いを考察する
2電磁気落雷をコンデンサーの絶縁破壊現象に近似して考察する、細胞膜をコンデンサーと考え、その静電エネルギーを落雷と比較する
3波動光速を真空の誘電率・透磁率から求める、光子の運動量、ヒトの眼球の構造と、光を認識する仕組み
2020年度
大問番号項目内容
1力学2物体の弾性衝突、運動量保存則、力学的エネルギー保存則、中性子の減速と減速材
2電磁気循環器系の等価電気回路、LCRを含む交流回路、インピーダンス、インピーダンスと動脈硬化の対応関係
3熱力学左心室の収縮と拡張による血液循環、流動抵抗、1拍動における左心室がする仕事と仕事率
2019年度
大問番号項目内容
1力学水槽内の気泡の膨張と浮力、水中を上昇する気泡の運動
2電磁気コンデンサーの充放電、LC回路による電気振動
3原子電子と陽電子の対消滅、X線の発生と限界振動数、ド・ブロイ波長
2018年度
大問番号項目内容
1力学ガラスに付着した水滴の落下運動
2電磁気平行平板コンデンサーについてのいろいろな物質量
3波動、原子ドップラー効果を利用した超音波血流計、音を粒子と見なしたときの赤血球との衝突
2017年度
大問番号項目内容
1原子、電磁気量子細線内の電子波、磁場中でローレンツ力を受ける電子の円運動
2電磁気細胞膜の抵抗率、イオンチャンネルでの消費電力
3原子、熱力学光子で置き換えた気体分子運動論

B 傾向

出題形式は全問記述であり、設問数は20程度で論述問題も含まれる。

出題範囲は「物理基礎・物理」からの全範囲である。問題数は大問3題であり「力学」「電磁気」「波動」「熱力学」「原子」のいずれかから広範囲に出題されている。「力学」と「電磁気」はほぼ必ず出題されている。

典型的な問題形式はほとんどなく、人体やその器官・組織・細胞などに関連した問題がよく出題される。一見、生物の問題のようであり、実際に生物を題材にしているのだが、設問内容はもちろん物理である。丁寧に読み込むと、やったことがある物理の問題との関連が見えてくる。考える時間が多めに必要となるので、時間的に余裕はない。

4 化学

A 出題内容

2021年度
大問番号項目内容
1理論オゾンの酸化作用、ヨウ素滴定、緩衝溶液
2無機・理論金属イオンの分離、溶解平衡、硫化物の沈殿生成
3有機・理論環状アルカンの構造、鏡像異性体
4有機・理論光化学反応、ペプチド
2020年度
大問番号項目内容
1理論凝固点降下
2理論・無機窒素化合物に関する総合問題
3有機・理論生体構成化合物に関する構造決定
4有機・理論エステル合成実験
2019年度
大問番号項目内容
1理論化学電池、熱力学
2理論・無機鉄イオンに関する総合問題
3有機・理論イソニアジドの合成
4有機・理論多糖類
2018年度
大問番号項目内容
1理論理想気体と実在気体、溶液の濃度、凝固点降下
2理論・無機制酸剤ハイドロタルサイトの組成、ミョウバンの生成・分解
3有機・理論アドレナリンの性質と反応、合成法、塩酸塩の中和滴定
4有機天然ゴムとコロイド、幾何異性体、サーマルリサイクル
2017年度
大問番号項目内容
1理論InとSn混合酸化物を用いた透明電極、スズの燃焼熱
2理論Znの単体・化合物の反応と性質、ZnO結晶格子
3有機アセトアルデヒドの重合反応、性質、蒸留
4有機・理論芳香族化合物の構造決定、元素分析、異性体

B 傾向

全問記述式。問題の難易度の高さは私立大学医学部の中でトップクラスである。

計算、論述、グラフの完成、実験装置の描図など問題の種類が多岐にわたる。近年は受験生にあまり馴染みのない設定や化合物を扱った問題がよく出題されており、問題の状況設定を把握するのにも時間がかかる。問題量とレベルを考えると試験時間内に解き終えるのはかなり難しく、解答できそうな問題を見極めて解いていく必要がある。

5 生物

A 出題内容

2021年度
大問番号項目内容
1代謝、生態系窒素循環、炭素循環、窒素同化、化学合成
2遺伝情報大腸菌の増殖、ラクトースオペロン
3遺伝情報、進化と系統遺伝子変異、集団遺伝
4動物の反応と行動、生態血縁度、社会性昆虫
2020年度
大問番号項目内容
1代謝酸素消費速度と細胞外液の酸性化速度、呼吸商(計算)
2動物の反応ニューロンの活動電位と電位依存性イオンチャンネル、興奮の伝導(計算)
3生殖・発生ショウジョウバエの発生、遺伝(計算)、ビコイド遺伝子
4進化・系統遺伝子突然変異(計算)、染色体突然変異(計算)、ゲノム分析
2019年度
大問番号項目内容
1体内環境、遺伝情報生物の体内環境、酸素解離曲線(計算)、遺伝情報
2体内環境腎臓の構造とはたらき(計算)
3生態、進化・系統ニッチ、生物の相互作用、攪乱、分類
4代謝、植物の反応植物の環境応答、光周性
2018年度
大問番号項目内容
1遺伝情報、体内環境転写と翻訳、バイオテクノロジー、生体防御
2遺伝情報、進化・系統RNAの種類、遺伝子頻度、劣性遺伝病、ハーディ・ワインベルグの法則
3体内環境心臓の構造、深部体温調節、交感神経
4生殖・発生、進化・系統被子植物の配偶子形成、植物の生活環、遺伝
2017年度
大問番号項目内容
1代謝、遺伝情報呼吸、発酵、バイオテクノロジー
2体内環境自然免疫、獲得免疫、主要組織適合抗原
3動物の反応ヒトの聴覚、アメフラシの学習行動(慣れと鋭敏化)
4生殖・発生、進化被子植物の配偶子形成、花粉管の誘導、分子進化

B 傾向

記述式。考察が複雑な上に50字から100字の記述が多く出題され、かつ計算問題も多いことを考えると時間は不足すると考えられる。すべての大問に考察が含まれているので優先順位をつけて解いていくことが重要である。知識問題は標準的であるが選択式ではないため、正確なアウトプットを心がけないといけない。難易度は私立大学医学部の中でも高いほうであろう。

出題内容は遺伝情報、代謝、体内環境を中心に比較的新しい分野からの作題も散見されるが、分野の偏りはあまりない。分野縦断型の傾向も強い。動物生理(代謝・体内環境)全般からの出題が7割、植物・非生体分野からの出題が3割程度で全般的にバランスよく出題されている。

小論文・面接

1 小論文

~大学HPでの公表内容~

面接後に小論文を書いていただきます。自分でしっかり物事を考え、その考えを他者に分かりやすく伝えようとする力、さらに、今自分が持っている知識を基に状況を理解して判断する力を評価します。課題文を読んで、そこから各自が自由に一つのテーマを選び、なぜそのテーマを選んだのかを説明し、その後にテーマについて論じていただきます。読み手 にわかりやすいように書いてください。課題文は随時変えていきます。小論文は、1、200字以上2、400字以内で、時間は60分以上120分以内とします。受験生には清書用(提出用)の用紙以外にも下書き用の用紙(回収します)もお渡しします。段階評価を行います。小論文の受験技法を問うものでも、国語の試験でもありません。
東京慈恵会医科大学は、世界でたった一人の「自分」が考えたことを「他者」に伝えようと努力する人を求めています。

出題例

  • 「共和国原理」についての文書を読み、テーマを自分で1つ決めて、その理由とともに書く。また、そのテーマについて自分の意見を書く

2 面接

~大学HPでの公表内容~

個人面接とMMI(multiple mini interview)とで面接を行います。MMIとは複数の課題を用いた面接試験のことを言います。MMIでは、自分の考えを表現する能力、社会における自分の役割を考える能力、知識を基に状況を理解してどのような行動が適切か判断する力、論理的思考力などについて評価するために、評価者と受験生が1対1で話し合いをする対話形式の面接をします。一人あたり異なる4課題が課されますが、課題は随時変えていきます。受験生は個人面接とMMI 4課題とで5名の評価者と会い、合計5つの面接を行います。1つの面接につき7分で、移動時間を含めて面接に要する時間は約40分となります。段階評価を行います。面接試験のテクニックを問うものではありません。
東京慈恵会医科大学は、多様な医師を輩出したいと考えています。「自分」を大事にする人は、「他者」の価値を認める方だと考えています。

学納金等

学納金

6年間計22,500,000円
項目初年度次年度以降(毎年度)
入学金1,000,000円 
授業料2,500,000円2,500,000円
施設拡充費 1,300,000円
合計3,500,000円3,800,000円

※入学後に別途、以下の費用が必要。

 ①学生会経費100,000円(在学期間分)

 ②保護者会費210,000円(入会金および在学期間分の会費)

 ③4年時に予定されている「臨床実習開始前の共用試験」の受験料25,000円

 ④6年時に予定されている「臨床実習開始後の共用試験」の受験料20,000円

 ⑤同窓会費60,000円(卒業時に卒業後10年分)

医師国家試験合格者数及び合格率

総数新卒既卒
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A(%)
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A(%)
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A(%)
第117回(2023年3月16日発表)11311210896.411011010797.332150.0
第116回(2022年3月16日発表)11411411197.410810810698.166583.3
第115回(2021年3月16日発表)12512411895.211811811597.576350.0
第114回(2020年3月16日発表)11211210694.610910910495.433266.7
第113回(2019年3月18日発表)11711711497.411311311198.244375.0
第112回(2018年3月19日発表)12212211795.911511511297.477571.4