• 完全1対1の医学部受験専門コース

受験や学習に関するお悩み、入会をお考えの方はこちらフリーダイヤル 0120-3150-549:00~22:00[月~土曜日]
9:00~18:00[日曜日]
(年中無休)

慶應義塾大学

2023年度 入試概要

一般選抜

募集人員66名

試験科目・時間・配点

1次試験外国語(90分・150点)
コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ
数学(100分・150点)
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A(「場合の数と確率」「整数の性質」「図形の性質」)・B(「数列」「ベクトル」)
理科(120分・200点)
以下のうちから2科目選択
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物
2次試験小論文(60分)
調書記入・面接

過年度入試結果

一般選抜

概要

上段は全体、中段< >は男子、下段( )は女子の数値です。

年度募集人数志願者数受験者数
A

1次試験合格者数

2次試験

倍率
A/B

正規合格者数
補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数
2022661,3881,179279134119441786.6
<970><135>
(418)(43)
2021661,2481,045266128114431716.1
<827><115>
(421)(56)
2020661,3911,170269125113411667.1
<990><123>
(401)(43)
2019681,5281,296274132117271598.2
<1,101><126>
(427)(33)
2018681,5251,327271131111491807.4
<1,125><145>
(400)(35)

最終合格者内訳

年度人数構成比率(%)
現役1浪2浪3浪4浪以上
その他
合計現役1浪2浪3浪

4浪以上
その他

合計
202212946317872.525.81.7100.0
202111847617169.027.53.5100.0
202010654616663.932.53.6100.0
201911043615969.227.03.8100.0
201812150918067.227.85.0100.0

合格者最低点

年度1次/2次合格者最低点
A
満点
B
得点率
A/B
備考
20221次30850061.60% 
2次非公表500 
20211次25150050.20% 
2次非公表500 
20201次30350060.60% 
2次非公表500 
20191次30350060.60% 
2次非公表500 
20181次30550061.00% 
2次非公表500 

一般選抜の出題傾向分析

1 英語

A 出題内容

2021年度
大問番号項目内容
1読解、英作文英文和訳、空所補充、内容説明、内容真偽、和文英訳など
2読解英文和訳、空所補充、欠文補充、内容説明など
3読解同意語句、空所補充、英文和訳、内容真偽など
4英作文自由英作文
2020年度
大問番号項目内容
1読解、英作文空所補充、英文和訳、語句整序、内容説明、和文英訳
2読解空所補充、欠文補充、内容説明、英文和訳、内容真偽
3読解同意語句、空所補充、英文和訳、段落のテーマ、内容真偽
4英作文自由英作文
2019年度
大問番号項目内容
1読解、英作文内容説明、語句整序、内容真偽、和文英訳
2読解内容説明、空所補充、英文和訳、内容真偽
3読解空所補充、同意語句、英文和訳、段落補充
4英作文自由英作文
2018年度
大問番号項目内容
1読解、英作文英文和訳、語形変化、和文英訳、自由英作文
2読解、英作文誤り訂正、空所補充、内容説明、自由英作文、和文英訳
3読解空所補充、英文和訳、内容説明、内容真偽
2017年度
大問番号項目内容
1読解空所補充、英文和訳、語形変化
2読解内容説明、空所補充、和文英訳
3読解段落整序、内容真偽
4英作文自由英作文

B 傾向

記述式である。大問の形式・内容・構成について入試年度によって多少の変化があるが、たいていは長文問題3題と自由英作文1題である。設問には記号問題も含まれるが、本格記述式の問題が中心である。長文のテーマは多岐にわたり、医系・科学系から文化論・教育論、随筆調のものまで含まれる。なお、注釈は最後にまとめて英語で付されている。

長文の総語数は約1,500~2,000語程度。長文問題の設問には、英文和訳や和文英訳が含まれている。下線部和訳は複雑な文構造のものが出され、また文脈も考慮に入れる必要がある。和文英訳では複数のポイントを組み合わせて文を作ることが要求される。さらに記号式の問の選択肢には紛らわしいものがある。なお、大問3は英問式である。

自由英作文では100語程度で意見を書くことが求められる。時間内にしっかりとした構成で表現のミスのない英文を完成させるには相当の鍛錬を要する。自由英作文の問題が長文問題に組み込まれている場合もある。

2 数学

A 出題内容

2021年度
大問番号項目内容
1小問3問(1)平面ベクトルと単位円に内接する三角形、ベクトルの大きさ、三角形の面積公式
(2)\(x\)軸回転の体積と極限、収束条件
(3)2次方程式の解、条件を満たす整数の集合の個数、解と係数の関係、整数解
2データの分析平均値と分散、共分散、相関係数とその最大値・最小値
3図形と式\(xy\)平面上の点の軌跡(円)、重解条件、楕円と双曲線、焦点
4微分法(数Ⅲ)カテナリーに接する円(ベクトルの利用)、接点の座標
2020年度
大問番号項目内容
1小問3問(1)平面の方程式、二面角
(2)関数の最大値、定積分と面積、回転体の体積
(3)複素数と図形(直線の方程式、反転と軌跡、垂直二等分線、複素数の回転)
2確率条件を満たす場合の数と確率
3数列と極限関数の性質と関数値の和、漸化式、和の極限(はさみうちの原理)
4放物線と弧長放物線と原点の距離の最小値、放物線の弧長と極限の証明(はさみうちの原理)
2019年度
大問番号項目内容
1小問3問(1)三角関数の最大値
(2)玉を取り出す確率
(3)空間座標、三角形の面積、単位ベクトル
2確率と漸化式四角形の頂点を移動する点と連立確率、
32次曲線とベクトル、軌跡放物線の商店と準線、ベクトルと軌跡、曲線の長さ、軌跡の図示
4図形と方程式円と接線、内心、垂心、軌跡と楕円
2018年度
大問番号項目内容
1小問3問(1)対数不等式
(2)平面ベクトル
(3)組み合わせ
2確率と極限袋から玉を取り出す確率と漸化式、数列の極限
3定積分、複素数平面三角関数の諸公式と面積、複素数の極形式と複素数の和などの計算
4微・積分法媒介変数曲線、曲線の長さ、ベクトル、接線、曲線などで囲まれる図形の面積
2017年度
大問番号項目内容
1小問3問(1)指数方程式
(2)集合の要素の和
(3)整関数の導関数とデータの分析(証明あり)
2確率、数列袋から玉を取り出す確率、漸化式(定積分)
3図形と方程式、2次曲線だ円となる軌跡、極座標、領域の面積
4微・積分法放物面に注がれた水、平面の方程式、水面の面積、水量の体積

B 傾向

出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲで、数学Aは場合の数と確率、整数の性質、図形の性質、数学Bは数列とベクトルである。大問1は例年3小問からなり、概ね標準的な内容である。2020年度に出題されなかった「操作」を設定した確率・漸化式の問題は、2021年度にも出題されていない。

出題形式は誘導にしたがって空所を数や式で補充していくものであるものの、大問1を除いて、難易度は相当なレベルである。試験時間内にはとても解ききれない。

全体としてやや易化傾向が続いているが、それでも入試問題としては相変わらず最高レベルである。

3 物理

A 出題内容

2021年度
大問番号項目内容
1小問集合光波、音波、摩擦熱による温度変化
2波動開管、閉管の共鳴を力学的に考察する
3電磁気磁場内での荷電粒子の運動、不確定性原理
2020年度
大問番号項目内容
1小問集合電磁気:家庭用交流電源、力学:月面の第2宇宙速度、熱力学:2乗平均速度、力学:空気の抵抗力がはたらく運動、相対加速度、原子崩壊とエネルギー
2力学壁に衝突する粒子の運動・運動量と力積
3電磁気電荷と電場、導体球の電気容量
2019年度
大問番号項目内容
1小問集合原子:原子崩壊・核反応、波動:光波の屈折
2力学地球様の仮想球体を掘り抜いたトンネルでの物体の単振動
3電磁気コイル・抵抗・ダイオードを含む直流回路
2018年度
大問番号項目内容
1小問集合過冷却・定圧モル比熱・うなりの式化・原子核反応と半減期・カリウム原子に関する数値計算
2力学摩擦のあるベルト上で運動する物体・単振動
3電磁気モーターの仕組み・回生ブレーキの原理
2017年度
大問番号項目内容
1小問集合滑車による荷物の持ち上げ、水柱がつくる圧力、原子核崩壊と半減期、音階の成り立ちと弦の振動
2力学円運動中に上昇し分裂する運動
3電磁気導体・半導体、ホール効果

B 傾向

出題範囲は「物理基礎・物理」からの全範囲である。「力学」と「電磁気」は頻出である。他は「熱力学」「波動」「原子」のいずれか、または組み合わせによる「複合問題」となっている。

全問記述式であり、基本的な内容の設問もあるが、多くは難解で思考力を必要とする。考えることに多くの時間を費やしてしまうとその後の煩雑な計算でタイムオーバーとなる。標準的な問題集が一通りできるくらいではせいぜい3~4割止まりとなろう。思考力や数学力などの総合力でかなり秀でた能力が必要とされる。

4 化学

A 出題内容

2021年度
大問番号項目内容
1理論元素と周期律、電気化学
2無機金属イオンの分離
3理論反応熱の測定、結合エネルギー、熱化学方程式
4有機有機化合物の元素分析と構造決定、炭化水素の異性体
2020年度
大問番号項目内容
1有機芳香族化合物の製法及びその化学反応式
2理論コロイドの精製、実験手順、電気泳動
3有機・理論揮発性気体の分子量測定、構造決定、構造異性体と立体異性体
4理論リチウムイオン電池の反応、ダニエル電池を長持ちさせる方法、リチウム電池の問題点、リチウムイオンを取り込んだ黒鉛、エネルギー密度
2019年度
大問番号項目内容
1理論・有機メタンおよび関連物質の性質、メタンの製法、ハロゲンとの置換反応、メタンハイドレートの気化
2理論アボガドロ定数の定義と測定、12C=12に基づく定義と不確かさのない定義、ケイ素の単結晶の結晶構造、ステアリン酸の単分子膜、硫酸銅(Ⅱ)水溶液の電気分解、ポリスチレンのコロイド
3有機p-ヒドロキシ安息香酸のエステル化、元素分析、反応式、平衡移動、エステルと未反応化合物の分離
2018年度
大問番号項目内容
1有機グルコース、銀鏡反応
2有機アルカン、アルコール、油脂
3理論希薄溶液・強酸・弱酸のpH、二段階電離、緩衝溶液
2017年度
大問番号項目内容
1理論・無機元素の推定、結晶格子、原子量
2理論・有機アミノ酸、Nの定量、イオン交換樹脂
3理論・有機エステルの加水分解、反応速度

B 傾向

全問記述式。原子量の値が小数第一位まで書かれているので計算問題において時間がかかることが多い。問題の難易度は標準〜やや難レベルで構成されており、問題量などを考えると全問を時間内に解答するのは難しいものと思われる。

有機化学では異性体に関する問題が頻出であるのでしっかり対策をしておく必要がある。また論述問題も必ず出題されておりその中でも理由の説明は頻出である。

5 生物

A 出題内容

2021年度
大問番号項目内容
1動物の反応視覚経路、視細胞、光の受容
2体内環境、遺伝情報、細胞、進化系統タンパク質の構造と機能、免疫、情報の伝達
3生態系、系統と分類個体群間の相互作用、系統と分類、細胞共生説
2020年度
大問番号項目内容
1動物の反応神経の興奮の伝導と伝達(計算)、筋収縮
2生殖と発生、系統と分類性決定の様式、発生、構造からの分類
3細胞と分子、遺伝情報たんぱく質の構造(計算)、シャペロン
2019年度
大問番号項目内容
1細胞細胞接着、シナプス伝達
2体内環境・細胞・遺伝情報生体防御、細胞小器官、エキソン、伴性遺伝
3系統・生態系細胞性粘液の生活環、系統・種間関係
2018年度
大問番号項目内容
1細胞・代謝・系統・進化細胞接着におけるカドヘリンの遺伝子の変化(考察)
2遺伝情報・動物の反応・発生遺伝子発現、分節遺伝子、神経伝達(考察)
3動物の反応骨格筋の収縮(考察)
2017年度
大問番号項目内容
1代謝光合成の仕組み、光合成の古典的実験手法、研究史
2動物の反応と行動神経、シナプスと興奮の伝達に関する実験、膜電位の変化、神経細胞の新生の研究
3生物と環境・生物の進化蚊と他の生物との共生関係、マラリア感染の仕組み、交配実験、デング熱

B 傾向

記述式。大問3題の構成で小問数が多い。短答式の問題もあるが、考察問題は答えにくい記述が多い。問題文をじっくり読み解いていくと正解にたどり着けるような問題だが、時間内にすべてを解き切るのは難しいので、簡単な知識問題は素早く正解すること、難しい問題を見極めること、要点を押さえたコンパクトな文章を作成することが重要である。作図問題もほぼ毎回出題されている。計算問題は少ない印象である。

出題内容としては、神経、遺伝情報、体内環境からの出題が多く、分野縦断型の問題も散見される。生態系からの出題も多いが、植物生理からの出題は今までにない。

小論文・面接

1 小論文

  • 制限時間は50分です。
  • あるテーマが示され、それについて自分の考えを述べる問題が出題されています。

過去のテーマ例

  • 赤ちゃんポストについて
  • 医療費を払えない患者について
  • 子供と教育について
  • 死刑制度について

2 面接

面接の形態個人面接(面接官2人に対し受験生1人)
面接時間10~25分、2回
質問例慶應義塾大学を志望する理由
医師を志望する理由
自分の長所と短所
自分が医師に向いていると思うところは何か
クラブ活動やボランティア活動について(苦労したこと等)
友人について
尊敬する人物
医師を志すにあたって影響を与えた人物
最近の医療関係のニュースで気になるもの
趣味
理想の医師像
医師に必要な資質とは
併願校や昨年度の受験校について
入学後にしたいこと
浪人して得たもの

学納金等

学納金

6年間計22,040,000円
項目初年度次年度以降(毎年度)
入学金200,000円 
在籍基本料60,000円60,000円
授業料3,040,000円3,040,000円
施設設備費350,000円350,000円
実験実習費190,000円190,000円
合計3,840,000円3,640,000円

諸会費等

6年間計19,600円
項目初年度次年度以降(毎年度)
学生自治会費750円750円
学生健康保険互助組合加入費100円 
学生健康保険互助組合組合費2,500円2,500円
合計3,350円3,250円

医師国家試験合格者数及び合格率

総数新卒既卒
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A(%)
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A(%)
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A(%)
第117回(2023年3月16日発表)11711711396.611311311299.144125.0
第116回(2022年3月16日発表)11611411096.511010910899.165240.0
第115回(2021年3月16日発表)11511511095.711011010898.255240.0
第114回(2020年3月16日発表)11611511095.710710710699.198450.0
第113回(2019年3月18日発表)11911510994.811211110796.474250.0
第112回(2018年3月19日発表)11911611296.6111110110100.086233.3