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東大蛍雪会では、
朝日小学生新聞に「中学受験コラム」を連載させていただいております。
志望校合格を目指す小学生の生徒様が中学受験を乗り切るためのコラムです。
東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師
氏名:中野 友梨
現在の所属名:東京大学文科Ⅲ類2年
出身高校名:私立桜蔭高校
出身中学校名:私立桜蔭中学校
本文タイトル:8月の勉強法
今年も例年のように暑い夏となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
もうすぐ新学期も始まり、受験勉強も後半戦です。今回のコラムでは、残りの夏休みや新学期の過ごし方について紹介します。
7月までのコラムでは、基本的な知識を暗記することや、簡単な問題を解けるようにすることが大事だとお伝えしました。夏休み後には、知識を増やし続ける時間よりも、今まで覚えたことがどれだけ身についているかを実際に過去問やテストなどで確かめる時間の方が多くなると思います。その時に気をつけて欲しいことを2点お伝えします。
1点目は、知識の組み合わせを意識することです。例えば、算数で習った内角の和の知識が理科の光の問題で必要となったり、社会で歴史上の人物が関わった場所について地理的な知識を聞かれたりと、さまざまな公式や知識をいっぺんに聞かれることが多くなります。自分が今まで学んだことを1個1個思い出して書いていけば必ず答えにはたどりつくので、手順を踏んで問題を解くということを意識できるとよいでしょう。
2点目は、受験では満点を取る必要がないということです。過去問やテストでも、解けない問題が多いと焦ってしまうことがあるかもしれませんが、皆さんにとって難しく感じる問題は他の人も同じように難しいと感じているはずです。解けない問題に時間を長く使ってしまうと、解ける問題に使う時間が減ってしまって実力を十分に発揮することができません。難しい問題は思い切って飛ばしてもいいということを、受験本番まで忘れないようにしましょう。
冒頭で受験勉強も後半戦だとお伝えしましたが、2月の受験本番まではまだまだ時間があります。実際に過去問を解いてみても合格レベルに届かないなど、不安に感じる人もいるでしょう。しかし、何度も問題を解き続け、問題を解くことに慣れていけば、受験直前には必ずスムーズに解くことができるようになっているはずです。これからも皆さんの実力はどんどん伸びていくので、今解けない問題があっても焦らず、着実に一歩ずつ進んでいきましょう。