地理 日常学習
1.インプット
(1)授業・講義形式の教材
授業をしっかり聞いて理解することは、当たり前と言えば当たり前ですが、やはり重要です。授業の際には、先生が口頭で強調して述べたことをメモすることも大切です。場合によっては先生がボソッとつぶやいたようなことも、メモしておくと後で役に立つことがあります。メモの内容そのものが実際にテストで出題されるというだけではなく、メモを取っていると後で授業内容を思い出しやすくなることも、メモを取ることによる効果です。
ただ、あまりにも理解しづらい授業の場合は、空欄の穴埋めやポイントをメモするだけでなく、授業の予習やテスト前の内容理解のために、講義形式の教材を読んでインプットしていくとよいでしょう。
一方、授業の内容がわかりやすい場合でも、テスト前にはその内容を忘れていることもあるので、講義形式の教材を読むことは有効です。特に、プリント形式の授業の場合には、箇条書きで書かれる場合が多く、その箇条書きの内容を繋げて理解することが授業時にはできても、テスト前には忘れてしまって思い出せないこともあります。
注意点としては、学校の先生の授業と、受験用の講義形式の教材では、扱う知識・内容がずれる場合があるので、プリント等の学校教材と比較・参照することを忘れないで下さい。
(2)地図帳・白地図・資料集
a. 地図帳
学校の授業で出てきた都市名や山脈名などの地域名を地図帳でチェックしましょう。その際、黒色のマジックペンや太めのボールペンで丸囲み・書き込みを行って、チェックした事項がはっきり目立つようにしましょう。
このとき、ヨーロッパならこのページ、中国ならこのページというように特定の地域毎に書き込む地図帳のページを決めて、チェックした事項がバラバラにならないようにしましょう。
また、地図帳は基本的に学校から配布されたもので構いません。もし、手元に地図帳がなければ、新詳高等地図(帝国書院)を使用するとよいでしょう。
b. 白地図
もし、時間があれば、地図帳にチェック項目を入れた後、それを白地図に地域に書き写す作業を行い、既出事項をまとめましょう。
c. 資料集
資料集を手元に置いて参照し、視覚的イメージを取り入れると定着度が向上します。参照したページやその前後など興味のある分野やコラムを読むこともよいでしょう。
2.アウトプット
(1) 授業で配布されたプリント
覚えるべき事項が空欄になっているプリントを使って、授業中にその穴埋めをしていく形式で授業が行われている場合には、可能であれば、授業前にプリントをコピーしておきましょう。授業中に穴埋めをしたものを解答代わりにして、コピーした空欄のままのもので演習することができます。
授業前にコピーすることができなかった場合でも、少し手間は掛かりますが、授業中に穴埋めをしたプリントをコピーし、答えに該当する事項を修正テープや赤シートで隠れるペンを用いて、空欄問題演習が出来るように加工し、チェックテストをして下さい。
(2) ノート形式や一問一答形式の問題集など
時間に余裕があれば、ノート形式の問題集や一問一答形式の問題集などを用いて、定期テストと同範囲のページを演習しましょう。ただし、これも学校の授業で扱われた事項と問題集に出てくる事項がずれている場合があります。学校の授業内容を基準にして解くものと解かないものを取捨選択して下さい。
(3) まとめノート
インプットの段階で定着していない事項やアウトプットで何度も間違える事項はノートにまとめて、定期テスト前に繰り返し見直せるようにしましょう。まとめ方は、自分にとってやりやすい形式で構いません。
例えば、ノートやルーズリーフを用意し、1ページの真ん中に縦線を引き、左側に間違えた事項が答えになるような問題を自分で作成し、右側に答えを書いて一問一答形式でまとめていきます。あるいは、付箋にポイントを書き、それをノートに貼っていくというやり方もよいでしょう。
また、定期テストに論述問題が出題される可能性が場合には、授業で配布されたプリントなどを参考にして、事前に長めの答案例をノートやルーズリーフにまとめていくのもよいでしょう。