• 医学部・難関大に強い!プロ講師・現役東大生による完全個人指導塾

受験や学習に関するお悩み、入会をお考えの方はこちらフリーダイヤル 0120-3150-549:00~22:00[月~土曜日]
9:00~18:00[日曜日]
(年中無休)

中学生 社会 日常学習の進め方

Pocket

1.なぜ社会科を学ぶのか?

人間は一人では生きていけません。皆さんも家族に支えられてこれまで育ってきたし、学校でいろいろ学んできましたね。

家族も学校も「社会」の一つですが、日本社会や国際社会のような広い社会もあります。皆さんは、そのような社会の中に今生きているし、やがて世代交代で受け継いで生きていくのですから、その社会の在り方や仕組みについて学び、現代社会が直面している課題も解決し良い社会にするためにも学ぶ必要がありますね。

社会科では、身近な社会から国際社会までの様々な社会について、地理的分野、歴史的分野、公民的分野に分けて学ぶのです。教科書や地図帳などには、わかりやすく工夫して編集してありますが、世界は多様で現代社会は複雑ですので、教科書などをしっかり読んで理解するようにしましょう。

2.社会科全体に共通する学び方

①社会科は暗記教科ではない

社会科では「ただ覚えればいい」というのは間違いです。「なぜ」起こったのか理由を考えたり、どんな「つながり」があるのか「理解する」ことが重要で、それが面白いです。

②暗記のコツ(「千里の道も一歩から」)

知識は大切で、理解する土台になり理解を助けるので知識の記憶の仕方も工夫しましょう。
丸暗記したものはすぐ忘れますので、理由やつながりを理解して覚えれば定着して長持ちします。また記憶すべき事項全てを一度に覚えるのは無理なので整理しつつ、一つ一つ粘り強く覚えます。記憶事項は時間が経つと当然忘れるので繰り返し復習が重要です。

③所変われば品変わる

人間が生きるには昔から衣食住が不可欠で、また人生を豊かにする芸術などの文化も求めます。しかし衣食住や文化の享受など、暮らし方は地域や時代によって様々です。社会科では、そのような多様な暮らしぶりを知るとともに、そのような違いが生じたのはなぜかやどんな仕組みになっているかを考え理解するのです。

④当事者の気持ちになって考え理解する

人間は社会を作って生きることで、互いに助け合い、分かち合い、支え合うことで住みやすい社会にしてきました。そのため、社会の出来事を自分には無関係な他人事として突き放して見るのではなく、想像力を発揮して自分事として考えることで状況がよく見え、関心が出て、よい解決案も浮かぶでしょう。

⑤資料を読み解く能力が大切

社会科では事実を知るのに図表・グラフなどの統計資料を活用します。それらを読み取る能力がないとうまく理解できないため、読み解くことが学習では大切になります。

⑥試験への対策

定期テストの対策では、教科書、ノート、授業中に使ったプリントなどを繰り返し復習し、学校配布の問題集(学校ワーク)を解いて間違った個所を注意して覚えることが大切で、時間の限り頑張りましょう。

3.学習で留意する点

A)地理的分野の学習について

日本や世界の国々で、どんな生活が営まれているか、どうしてそのような生活をしているのか、自然環境(地形や気候)との関わりやそれぞれの社会の特色を理解しましょう。

特に地図帳を手元に置いて、知らない地名や国名が出てきたら必ず地図帳で位置や場所、調べる習慣をつけましょう。地図帳を見れば見るほど実力が付いていくはずです。また、
地図の見方(距離(縮尺)、方位や面積、等高線、地図記号、時差)も、理解しましょう。

B)歴史分野の学習について

今、生きている日本や世界は、過去とつながっています。日本の歴史も世界とのつながりに留意して、事件が起こった理由や時代の特徴をつかみ、時代の変化の原因などを考えましょう。特に記憶すべきは、時代の始まりと終わり(時代の区切り)の年号です。それを記憶すれば流れが分かりやすくなります。さらに近現代では戦争や事件が起こった年号など、もっと覚えてほしいです。その場合、年表を見て、その出来事の起こった時代や前後の順序について確認しましょう。

C)公民分野の学習について

私たちが生きている社会の制度や仕組みを学びますが、あくまで大人の社会の話であり、あまり馴染みのない政治や経済、法律を学ぶため、関心が持ちにくいかもしれません。自分達の生活や将来にどんな影響を及ぼすかに留意し、当事者の気持ちになって原理・制度・仕組みの在り方を考えましょう。政治では、日本国憲法に留意し、経済では身近な衣食住や情報などのサービスの生産・分配・消費に関わる実情を知ることから始めたらどうでしょう。