小学5年生の学習の進め方|中学受験
算数
他の塾にも通っている場合、通常、その塾のカリキュラムでは、5年生で受験に必要な全ての単元を学びます。6年生になると、レベルを上げて同じ単元をもう一度勉強します。もちろん、その際には応用問題も取り扱われます。そのため、5年生でしっかりと全ての単元をマスターできていると、6年生で応用力アップに専念できます。自分の理解度を把握するため、模試を受けてください。もし、不足している部分があれば、その部分を補強することを怠らずに勉強に励んでください。
他の塾に通わずに自宅で学習する場合、ペースに気をつけて問題集に取り組んでください。マイペースで進めれば合格に繋がるとは限りません。例えば、詳細なカリキュラムを公表している塾もありますので、そのカリキュラムを参考にするもの悪くありません。また、他の塾にも通っている場合と同様に、積極的に模試を受けて、試験慣れするとともに、自分の成績を把握し、何が不足しているのかをチェックしてください。そして、春休み、夏休み、冬休みはといった期間に、不足しているところを中心に復習を行って、遅れを取り戻してください。
国語
(1)読解力の養成
5年生になると、模試などを受けて実力が分かってきます。読解が苦手な場合には、他の塾の宿題だけでなく補充のためのプリントなどが必要です。また、他の塾に通わずに自宅で学習に取り組んでいる生徒も週に3題程度のペースで問題を解くことが必要です。6年生になると、問題文が長くなり、読むスピードが要求されます。そのため、5年生の間の課題として、読むスピードを上げることを常に意識しながら、段落ごとの要旨の把握をいかに的確にできるかを、さらに追求する姿勢で問題に取り組んでください。
(2)漢字・語句の習得
漢字の知識もと語句の知識も、ぐんと量を増やしていくべき時期です。他の塾のテキストが十分な量でない場合には、市販の問題集等を用意して、語いの底上げを図ってください。
理科
5年生から本格的な受験勉強が始まります。前述のとおり、理科の単元ごとの特性を十分意識して勉強を進めてください。まずは、徹底的に単元ごとの知識を正確に記憶してください。理科で覚えるべき知識の量は、社会ほどではありませんが、相当な量になります。これを、5年生の時にマスターしないと、6年生で非常に苦労します。学習時間の中に、「記憶の時間」をとっているか、必ずチェックしてください。知識を土台として、いろいろな応用問題に取り組むべき単元については、一つ一つの理解を深めながら復習に取り組んでください。仮に正解であったとしても、正確な知識を確認して、考え方を理解するためには、解説をじっくり読むことが大切です。
社会
夏休みまでに地理を完成させ、9月以降は歴史の勉強を進めてください。地理に関して覚えきれていない知識は、必ず夏休み中に覚えてしまってください。なお、次に地理を勉強することができるのは、6年生の夏になってしまいます。もし、その時に多くの知識を記憶しなければならない状況だと、社会の勉強に多くの時間がとられ、成績アップのための応用力をつけるための時間をとることができなくなります。
地理については、参考書を繰り返し読んで知識を理解してから、記憶するようにしましょう。内容が分からなければ、先生に重要な所をメリハリをつけて解説してもらうべきです。しっかりと理解すれば、記述式の問題でも困らずに書けるようになります。
さらに、9月以降の歴史の準備として、「まんが日本の歴史」など、楽しみながら歴史の流れを理解できるものを夏休みに読んでおくとよいでしょう。歴史の学習でも地理と同様に、時代背景や事件の起きた理由などをしっかりと理解してから記憶しましょう。特に年号は重要です。語呂あわせなどで必ず記憶しましょう。